* bus stop *

それは、雪の降る寒い日の話です
遠い地方から遊びに来ていたヒトカゲは、しんしんと降ってきた雪にびっくり
雪から身を守るために、木の穴に入りました
あぁ、どうしよう。
この雪はいつやむのだろうか…。
ヒトカゲは不安になりました
ひとりぼっちで泣きたくなりました
しばらくして、遠くからコロトックとコロボーシ達が寒そうに歩いてきました
まだまだ雪は降ってます
このまま歩いていたら、きっと凍え死んでしまうでしょう
ヒトカゲは、コロトックたちを呼び止めました
もしもし。
よろしければ、この穴で雪がやむのを待ってみてはいかがですか?
コロトックたちは喜びました
ありがとう。
でも、貴方は大丈夫なのですか?
ヒトカゲはにっこり笑い言いました
大丈夫です。
でも、この尻尾の炎だけは消えないように穴に入れてもいいですか?
もちろん、貴方たちにはあたらないように。
コロトックたちは、もちろんです、とうなずきました
木の穴に入ったコロトックたちは、お礼に演奏をはじめました
ヒトカゲはとても楽しい気持ちになりました
偶然通りかかったミミロップが立ち止まり、演奏を聴きました
ヒトカゲは、そんなミミロップをみて、また楽しい気持ちになりました
ふと空を見上げると、まだまだ雪はやみそうにありません
いつか、やむだろう。
今は寒いけれど、ぼくと一緒に雪をやむのを待っている友達がいる。
だから、不安もあるけど。
ぼくは、楽しく待てるよ。
左リセット * 右リセット
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