〜小さきつばさ〜

ぼくのつばさは小さくて
だけどちゃんとあって
ぼくがホワイトドラゴンデシから

ぼくのつばさは頼りなくて
だけどちゃんとあって
ぼくがホワイトドラゴンデシから


ねぇ、ぼくのつばさしゃん。
君はどうしてぼくのつばさになったのデシ?
わからなかった頃。


ぼくのつばさ
信じてくれた

ぼくのつばさ
愛してくれた


みなしゃんんに出会うために、君はぼくにいたんだね。


ねぇ、つばさしゃん
君はまだ小さいけれど
だけどちゃんとあって
ぼくのつばさになって
ぼくの思い出を増やしてくれて
ぼくの仲間と旅をしてくれて

ありがとう。


ぼくの白いつばさ
ぼくはホワイトドラゴン



〜守りたいもの〜

風が吹くと消えてしまうデシ
揺らしてしまうと落ちてしまうデシ
少しの時間だけしか咲かないデシ

だから だから
大事にしたい

こんなに小さいけれど綺麗デシから
一生懸命咲いているデシから

だから だから
守りたい


ぼくの線香花火



〜広がる絆〜

いつの間にか太く強くなっていたのデシね

最初は見えないほど細く切れやすいものだったデシけど

今は誰にも絶対切れないデシよ

ぜったい  ぜったい

だから新しく結ぶこともできるデシ
だから大きく広がってゆくのデシ

それが絆


あなたも結ぶデシか?  



〜まるで幻〜

あまりにも幸せデシから
まるで夢か幻のようで
時々不安になるデシよ
いつか消えてなくなってしまうかもしれないデシから


こわい


どうか消えないでデシ
どうか現実であってくださいデシ
時にはつらいこともあるかもデシけど


お願いどうかこの幸せが
現実でありますように



〜輝き〜

きれいな光が夜空に舞っているデシ
こんなにきれいな光なのにどうして切なくなるのデシ?

きっと時分では見えないから
自分自身の光を見ることが出来ないから


だからきっと切なく感じるのデシ

でもぼくは知っているデシよ
君の光をきれいに感じるデシよ


だからどうか

君に見つけて欲しい
ぼくの輝きを



〜石とお花〜

石につまづいてこけちゃったデシ
痛くて涙が出たデシ

どうして石に気づかなかったデシ?
気をつけないとダメだと分かっていたはずデシのに

悲しいデシ
悲しいデシ


その時、ふと


涙でにじんだ目に入った色鮮やかな、いろ

それは小さな小さなお花の色だったデシ
可愛くて可憐なお花だったデシ



石につまづかなかったら、気づかなかったお花
自然に笑顔になったぼく

嬉しいデシ
嬉しいデシ


石につまづいて、はじめて気づくこともあるデシね
これからは気をつけて歩くいくデシ

石と
お花と
両方見えるように



(C)深沢美潮/迎夏生/角川書店/メディアワークス


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