◎ 固定資産の有姿除却とは?
(ソフトウェアの除却)



次のような場合には、現実に除却していなくても除却損として計上できます



◆ 有姿除却とは?・・・姿(形)があるのに、除却処理(経理)すること



有姿除却
とは?
  • 所定の事由により今後使用される可能性がないと認められる場合には、実際にその固定資産の解撤、破砕、廃棄等をしていない場合であっても、その資産の帳簿価額からその処分見込価額を控除した金額を除却損として損金の額に算入することができるという制度



  • 有姿除却できる場合の例示 】 (法基通 7-7-2)


    その使用を廃止し、今後通常の方法により事業の用に供する可能性がないと認められる固定資産


    特定の製品の生産のために専用されていた金型等で、当該製品の生産を中止したことにより将来使用される可能性のほとんどないことがその後の状況等からみて明らかなもの



    ◆ ソフトウェアの除却?・・・ 物理的な除却、廃棄、消滅等がなくても損金処理(経理)すること



    ソフトウェアの除却ができる場合の例示 】 (法基通 7-7-2の2)


    自社利用のソフトウェアについて、その利用によるデ−タ処理の対象となる業務が廃止され、それを利用しなくなったことが明らかな場合   又は
    ハ−ドウェア や オペレ−ティングシステムの変更等によって他のソフトウェアを利用することになり、従来のソフトウェアを利用しなくなったことが明らかな場合


    複写して販売するための原本となるソフトウェアについて、新製品の出現、バ−ジョンアップ等により、今後、販売を行わないことが社内稟議書、販売流通業者への通知文書等で明らかな場合


    有姿除却

    ≪戻る≫


    上記のように実際に除却しなくても、除却損として処理できる便利な有姿除却という制度がありますが、
    客観的な証拠作りの為、実際は翌期に廃棄し除却しない理由をつぶしておくのがいいでしょう。




    mail: hy1950@manekineko.ne.jp
    tel: 06-6681-2144  税理士 服部行男
    http: //www.manekineko.ne.jp/hy1950/